国際宇宙ステーションの太陽面通過


2017年の土星

5月も下旬へとさしかかる中、夜空には23時をまわると土星が南東の空に (約20度の高さで) 見えています。2017年の土星はへびつかい座の足元に位置し、さそり座の1等星アンタレスと並ぶ姿が印象的です。科学センターの定期観望会では6月中旬ぐらいからご案内できそうです。ただ6月は梅雨の時期とかぶるので、一番のオススメ時期は夏休みごろになるかと思います。

ちなみに、2017年は土星の環 (わ) がここ数年では最も太くひろがって見えます。土星の環は傾いた状態で太陽の周囲を公転しているため、年によって少しずつ環の見え方が変化します。来年以降は少しずつ環が細くなり、2025年には環を真横から見ることになるため、見かけ上環が見えなくなる現象が起こります。
以下はおまけ情報ですが、2017年 (6月〜11月) における土星と月の接近日を掲載しておきます。七夕の日や、夏休み中には2回観察できるチャンスがありますよ (^^/
表: 土星と月の接近リスト (2017年6月〜11月)
| 日付 | 土星と月の離角 | 月齢 | 備考 |
| 06/09 | 約6度 | 14.3 | 満月 |
| 07/07 | 約5度 | 13 | |
| 08/03 | 約3度 | 10.7 | |
| 08/30 | 約3.5度 | 8.4 | |
| 09/27 | 約5度 | 6.9 | |
| 10/24 | 約3度 | 4.3 | 日没後、南西の空 |
| 11/21 | 約4度 | 2.9 | 日没後、南西の低空 |
みずがめ座η流星群 (2017) の撮影

あまり流星の数は多くない「みずがめ座η(エータ)流星群」ですが、2017年は5月6日の午前10時がピークという予報でした(参考リンク)。この日、月は午前2時過ぎに沈んだため、深夜から朝にかけてが観測のチャンスとなりました。今回は深夜0時から4時まで撮影を行ったところ、雲の通過が多いながらも何とか一枚明るい流星を捉えることができました。
なお次、流星群は夏ごろに2回ほど観察できるチャンスがあります。一つは規模は小さいですが7月30日前後がピークの「みずがめ座δ (デルタ) 流星群」、二つ目は8月13日夜明け前がピークの 「ペルセウス座流星群」です (参考: 藤井旭の天文年鑑)。中でもペルセウス座流星群は日本三大流星群の一つ として知られ、肉眼で多くの流星が見られるでしょう。 阿南市科学センターでは毎年、ペルセウス座流星群の観望会を行っています。イベントの詳細はしばらくお待ちください(6月下旬頃に公開予定)。
月面のX (May 3, 2017)

G.W. イベント初日 (5/3)、科学センターでは夜間に木星観望会を実施しました。雲が多い中での観望会とはなりましたが、晴れ間をぬう形で、70名以上のお客様に木星の姿を堪能していただくことができました。ちなみに木星観望会は4日、5日も同じように無料で開催予定です(詳細は HP をご覧ください)。
さて、そのかたわらで今夜は月面上にアルファベットの “X” のような形をした地形が現れる日でもありました。注意深く見てみないと気がつかないものですが、写真上でも確かに “X” のような形が現れています。

なお、月面Xの話題は過去に当 blog で紹介したことがあります。そのときは 113cm 望遠鏡を使ってウェザーニュースさんによる生中継もありました。興味のある方は是非過去の記事もご覧ください (リンク)。
4月こと座流星群 (2017) の撮影

あまり流星の数は多くない「4月こと座流星群」ですが、2017年は月齢やお天気ともに観測条件が良かったため、念のため夜通し流星撮影を実施しました (予報では22日21時ごろがピーク)。22日の夜9時ごろから南東の空で撮影を開始し、翌日4時ごろまで行いました。撮影した計2100枚近い画像を調べたところ、流星群として明るく写っていたものは4枚程度でした。上の写真はそのうち最も明るく写っていた今回のベストショットです。
なお5月の G.W. の時期には「みずがめ座エータ流星群」があり、2017年は5月6日午前10時ごろがピークだと言われています (参考リンク)。この日、月は午前2時過ぎに沈み、ちょうどその時間帯から輻射点が東から昇ってくるため、深夜から明け方にかけてが観察や撮影のチャンスとなるでしょう。流星の数はそれほど多くありませんが(ピーク時で一時間に数個〜10個程度)、運が良ければ火球クラスの流星を見ることができるかもしれません (参考リンク)。
地球に接近した小惑星 (2014 JO25) の観測

2017年4月19日は小惑星 2014 JO25 が地球から約180万 km の位置まで接近するというイベントがありました。これは地球-月間(約38万 km)の距離の約4倍強に相当します。ちなみに 2014 JO25 は約 600m の大きさのダルマ状の形で観測されており (参考: NASA JPL)、太陽の周囲を約3年で公転している天体です。
小惑星が地球に接近すると明るさが増大するため、このサイズの小惑星であれば一般人が持てる口径 20cm 級の望遠鏡でも観察が可能でした。今回は約11等という明るさで観測できたため、小惑星の研究分野(研究用途の天文台)においても、詳細な観測データを得ることができたでしょう。
阿南市科学センターでは口径 113cm 望遠鏡 (+ STX-16803) を用いて、この小惑星の撮像観測を行いました。上の写真は露出時間 0.5 秒で連続撮影し、コマ送りでアニメーションにしたものです。画像の撮影時間はおよそ 22:15 ~ 22:20 となっています。画像の視野は満月の 1/3 というとても狭い領域となっていますが、わずか数分という時間で小惑星が星々の間を移動していく様子がわかると思います。
[追記]
4/21 の徳島新聞に記事が掲載されました。記事は Web 版 でもご覧頂けます (リンク)。