トライアル・サウンディング

第1弾 農福(のうふく)マルシェ

2022年4月26日に市役所庁舎1階ホールの空きスペースを活用して、食育に取り組む農業事業者『育むフォーム和』さんと就労継続支援A型事業所『ふぁみりーあっぷ』さんの共同で、野菜やお弁当が売り出されました。
5月連休明けからは毎週火曜日に出店されることになりました。

ー実施風景をスライドショーにしています。

ー育むフォーム和(なごみ)代表倉内和哉さんにお話しを伺いました。

2022年4月26日 実施風景

農福マルシェ実施にあたって

トライアル・サウンディング事業第1弾に手を挙げられた育むフォーム和(なごみ)代表倉内和哉さんにお話しを伺いました。

―トライアル・サウンディングに応募したきっかけは?

最初は知り合いの飲食店オーナーに一緒にやってみないかと声をかけていただいたのですが、育むファーム和では農福連携や荒れた農地を畑にする活動をしているので、活動の一環として何か事業できないかと考えて、トライアル・サウンディング事業を聞きに行ったのがきっかけですね。そこからはとんとん拍子に話が進んでいきました。

―ふぁみりーあっぷさんとコラボすることになった経緯を教えてください。

もともと育むファーム和では、『農福連携』の取組で、ふぁみりーあっぷさんとは連携してますし、ふぁみりーあっぷさんが毎週火曜日に市役所でお弁当販売しているというのもあって、一緒にやろうかなという話になりました。

急な話でもあったので、まずは週1回くらい開催してみようかとなりまして、毎週火曜にふぁみりーあっぷさんがお弁当を売るついでに月曜の午後に収穫した野菜を販売します。

農福連携の活動として、収穫した野菜は提携している就労継続支援B型事業所の福祉サービス支援センターせせらぎさんや、就労継続支援A型事業所のふぁみりーあっぷさんが袋詰めしてくれています。

(左)育むファーム和(なごみ)代表 倉内和哉さん  (右)就労継続支援A型事務所ふぁみりーあっぷ管理者 高倉保豆美さん


農福連携とは?

農福連携とは、農業分野で体の不自由な方が活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組みです。

農福連携に取り組むことで、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出し、新たな働き手の確保への可能性を広げていきます。

(左)育むファーム和(なごみ)代表 倉内和哉さん (右)就労継続支援A型事務所ふぁみりーあっぷ管理者 高倉保豆美さん

―市役所庁舎を選択された理由とメリットは?

皆さんがよく知っている場所であることでした。

最初に3箇所の施設を見せていただいたのですが、中林保育所は屋外しか使えないため、晴れの日しかできないデメリットがあって、科学センターは広すぎて動員規模が読めないというのがありました。ゆくゆくは科学センターの四国一の天体望遠鏡とのコラボで収穫野菜を使ったバーベキューと、星空観察なんかも考えられるし、実現できたら面白いですね。

―今回の集客(実績)によってですが、今後の展望としてどんな事を考えていますか?

まず定期的に開催し、収穫して24時間以内の野菜ってこんなんだよって知ってもらうことから始めて、事業の広告宣伝をしていければと思います。

販売数にしても、入口(需用)と出口(供給)のバランスを見極めて、販売終了前までに売り切れる数を今後2~3回の開催で数をよんでいければ良いと思っています。

高齢化や機械の高騰で農業が続けていけなくなって、年々耕作放棄地が増加しているといった現状で、『農業でもうかる』というのは中々難しいと思うのですが、『農業って楽しいんだ』ってことは示すことができるんじゃないかと思っています。

『農業をとおして 阿南市を豊かにする』 そういった活動を地域の方と協力してやっていければと考えています。