2023年ふたご座流星群
毎年多くの流星が現れるふたご座流星群。2023年は12月14日の晩にピーク(極大)を迎え、月明かりもなく最良の条件となるはずでした。しかし、徳島県を含む多くの地域が、雨や曇りなど悪天候となり、当館でも予定していた観察会が中止となりました (T_T; その一方、国内では北海道、東北、沖縄など、一部の地域では天候に恵まれたようです。
なお、当館で予定していた流星群の観察会では、右の資料を配布する予定でした。せっかく作った資料なので、お蔵入りにせず、この blog でデータ (PDF) を公開しておこうと思います。もしご興味があれば、是非ごらんください。
ちなみに、徳島県 (阿南市) では、ピーク前夜にあたる12月13日の晩は、ほぼ一晩中快晴で、ピーク前でありながら、数多くの流星をキャッチすることができました。冒頭にある2枚の写真は、当館の天文職員の自宅に設置してある2台の火球監視カメラ (ATOM Cam2) で検出した流星です。南向きのカメラには、画面右下のあたりに (14日2時30分頃)、火球を捉えることもできました。
13日の晩については、ウェザーニュースさんと共同で、阿南市科学センターの敷地内より流星群の YouTube ライブ中継も行いました(14日の晩も中継は行いましたが、ず~っと曇り空状態… )。流星が流れる瞬間をハイライトで再編集されたものも公開されているので、もし宜しければこちらもご覧ください (^^/ これらの映像は、テレビ朝日の報道ステーションや、ABCのおはよう朝日等でも放送されたようです。
最後に、2020年のときのふたご座流星群の観察会の様子を撮影した動画をご紹介しておきます。観察会に来ようと思っていた方もいたと思いますので、雰囲気だけでも是非味わって頂けると幸いです。来年(2024年)のふたご座流星群は、月明かりの影響が強烈で条件は悪そうですが、夏のペルセウス座流星群の条件は良好となっています。また阿南市科学センターのイベントとして流星観察会を設けてまいりますので、次こそはお天気に恵まれて欲しいですね (^^v
水星の観察(2023年冬から2024年春にかけて)
阿波っ子タイムズ(徳島新聞社)で連載している「星空通信」2023年11月版の補足ページとなります。
以下の図を参考に、実際の空で水星を観察する場合の目安になれば幸いです。いずれも水星の明るさは0~1等星と数値上は明るいです。ただし太陽光の影響で空が薄明るい状態なので(太陽は地平線より下ですが)、初めての方は難易度が高いかもしれません。
※いずれも徳島で観察をした場合の図となります。


水星を見つけるポイント
- 低空まで見晴らしが良いこと。
- 低空まで綺麗に晴れていること(霞が少ないほど探しやすい)。
- 図に書いている時刻の5~10分前から探してみよう。
- 図に書いてある時刻を過ぎると、夕方の場合はどんどん水星が沈みます。反対に明け方の場合はどんどん空が明るくなります。
- 図に書いてある日付から前後2~3日であれば、同じような条件で観察できます。
- もし持っていれば、双眼鏡を使ってみるのも良いでしょう(※太陽を見ないよう十分注意してください)。
-追記-
テーマ【水星のひみつ】/2023年11月放送
シリウスBにご注目

※シリウスBについては過去 (2017年) の記事も併せてご覧ください。
写真は2017年頃にもこのブログで話題にあげたシリウスB (白色矮星) の姿です。2021年1月末に新たに撮影しました。中央に写っている星は肉眼でも見えるシリウス (A) となり、A と B は互いに影響を及ぼしあう連星として知られています(軌道周期約50年)。今回、四国最大の望遠鏡で、主に惑星撮影で使っているカメラを使用し、動画から1枚の静止画に仕上げました。写真ではクッキリ写っていますが、じっさい望遠鏡を覗いて観察すると、これがいがいに難しかったりします。明暗差が大きいことに加え、冬の激しい気流によって星像が強く揺らぐため、観察にはある程度の条件が整わないといけません。参考までに上の写真を仕上げるために使った動画データを YouTube に UP していますので、宜しければご覧ください。この動画が、シリウスBをふだん眼視(当館の望遠鏡)で見たときのイメージに近いかもしれません。
阿南市科学センターの天体観望会で一般の方々に、このシリウスBをご紹介する機会は(少々マニアックな天体なので)、よほど条件が良いときに限られますが、もしご興味のある方がおられましたら、職員へ気軽にリクエストしてください。
「シリウスBは見えますか?」
「わかりました!一緒に見えるかチャレンジしましょう!!」
という感じで、ご案内致します☆
※シリウスBについては過去(2017年)の記事も併せてご覧ください。

【追記 (2021/02/09) | シリウスBの位置推算】
シリウスBについて、既知の軌道要素より(Benest & Duvent, 1995)、当館で位置推算を行いました。計算コードは R にて作成。計算によって得られた数値 (位置角θ, 角距離ρ) をもとに、作図すると以下のような軌道図が描けました:
計算の結果、シリウスBが主星から最も離れるのは2023年頃となります (角距離 11″.31)。しかしながら、地上観測を前提として、有効数字を少数第一位までとするなら、最大となる角距離は 11″.3 となり、2021年~2024年頃が最も見やすい時期と言えそうです(今回を逃すと次回は2071年~2074年頃)。逆に今後、角距離が最小となるのは 2″.5 の 2043 年頃となります。
なお、計算に用いる軌道要素や、ケプラー方程式の解き方によって、計算者による微妙な違いが出てくることが予想されます。そのため資料(書物およびWeb情報)によっては、シリウスBの見頃の時期に約1年の違いが出たり、有効数字を考慮して〇〇年~××年というぐあいに【期間】で表記している場合もあろうかと思います。
- 当館の過去 (2017年) の blog 記事では 2022 年が最も離れてると書きました。このときは藤井旭氏の天文年鑑を参照し、記事を書きました。
以下、参考までに今回の計算によって得られたシリウスBの位置角θ (theta) と、角距離ρ (rho) について(ここでは少数第1位まで)、1840年~2049年の期間について記します(スタートが1840年なのは、シリウスBの存在が予言されたのが1840年代のため)。1周期ごとに、数値的に角距離が最大になるところを赤、最小になるところを青で示しています。【表が表示されない場合は「続きを読む」をクリック】
おかえりなさい!はやぶさ2 / 四国最大の望遠鏡で観測【速報】

満を持して!小惑星探査機はやぶさ2が地球に帰還してきました!日本時間で2020年12月6日の未明には小惑星リュウグウから持ち帰った試料(カプセル)も無事に地球(オーストラリア)へ着地したようですね。
さて、阿南市科学センターでは日本公開天文台協会 (JAPOS) が開催している「はやぶさ2観測キャンペーン」に参加し、探査機の詳細な位置情報の提供を受け、12月5日の晩より観測に挑みました。全国各地で観測の報告が挙がっており、当館でも無事に観測することができました (^^/ 取り急ぎ、上図に加えて撮影した画像・動画資料を以下に UP 致します。なお観測に用いた鏡筒は当館の口径 113cm 望遠鏡 (四国最大の天体望遠鏡) です。
※【報道関係者へ】画像・動画の資料は阿南市科学センターにご一報頂ければ (TEL: 0884-42-1600)、ご利用可能です。
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はやぶさ2 / 小惑星リュウグウからまもなく帰還

はやぶさ 2 は 2014 年 12 月に打ち上げられた日本の小惑星探査機です。先代のはやぶさは小惑星イトカワから微細な欠片を地球に紆余曲折を経て持ち帰ったことで (サンプルリターン)、 多くの人の関心を集めました。 その後継機であるはやぶさ 2 は小惑星リュウグウ (上写真) へと旅立ち、 2018 年 6 月頃に目的地へ到着。 様々な予備観測やシミュレーションを繰り返し、 2019 年には探査機のリュウグウへのタッチダウン (サンプル採取) が成功したと言われています。 はやぶさ 2 は昨年 11 月 13 日に小惑星を離れ、 現在は竜宮城からお宝を地球に持ち帰っているところ。 2020年12月6日には玉手箱 (カプセル) を宇宙から地球に再突入させる予定だそうです。帰還が楽しみですね (^^v
中秋の名月2020

2020年も中秋の名月の観察会を行いました。今年は10月1日が中秋にあたります。例年、人数制限は無しのイベントなのですが、今年はコロナ対策として事前申込制で人数を制限させて頂く形での実施となりました(20時~22時に、30分ごとに計4回実施。1回5組約15名)。今回はトータルで約60名のお客様にお越し頂き、中秋の名月を四国最大の望遠鏡でお楽しみ頂きました。

観察会ではお客様のお手持ちのスマートフォンで月の撮影も行いました。子どもも大人もご自身で撮影された月の姿に歓声が (^^/ 当日は朝日新聞などの取材もあり、新聞記事が 10/3 に出ています。デジタル版が以下よりご覧頂けます。ご来館頂いた皆様、誠にありがとうございました☆



