阿南市科学センターは公開天文台を併せ持つ施設です。天文館という別棟は、アイリッド型の天体ドームを備え、口径113cmを有する四国最大の天体望遠鏡が設置されています(1999年2月12日完成)。夜間は毎週土曜日に大型望遠鏡を用いた一般向けの天体観望会を実施。日中は地域の学校ために、理科学習(教育)の場として利用されています。

天文台の基本情報
天体ドームアイリッド型(アストロ光学工業製)
直径9m
望遠鏡カセグレン式(西村製作所製)
口径113cm
緯度N 33d 56′ 56”
経度E 134d 40′ 55”
標高15.2m
IAU observatory codeD74 (Nakagawa)

天体望遠鏡について

 阿南市科学センターの天体望遠鏡は、口径113cmを有する四国では最大、日本国内においては公開天文台として6番目の大きさを誇ります。鏡で光りを集める反射式と呼ばれる光学系で、反射式の中でもカセグレン式とも呼ばれるタイプです。加えてこの望遠鏡には口径25cm (F8.9) の屈折望遠鏡(フローライト / ロシア製)も同架されており、屈折式としては非常に大きな口径を有しています。

望遠鏡の基本情報
口径113cm
焦点距離11,007mm
口径比F9.7
光学系反射式(カセグレン)
集光力肉眼の約2万6千倍
総重量約12トン
主鏡苗村鏡
製造西村製作所

学術的な成果

 阿南市科学センターでは天文台の装置を駆使し、様々な学術的な成果を積み上げてきました。中でも4つの新天体(小惑星)の発見を行い、うち二つの小惑星には Nakagawa(那賀川)、Anan(阿南)という地元の名称が名付けられ、国際天文学連合 (IAU) に認められています。さらに、大型望遠鏡等で観測したデータが、学術論文のデータとして活用されているケースも複数あります。

学術的な成果の一覧
整理中