昨年の秋ぐらいから夕方西の空で見易かった金星(宵の明星)も、そろそろ見納めの時期に入ろうとしています。2017年3月23日には内合といって、太陽・金星・地球が直線状に並ぶため(図1参照)、それ以後は太陽の西側に金星が移動していき、明けの明星となります。

図1: 金星の軌道と満ち欠け

金星は地球よりも内側をまわる惑星(内惑星)なので、その外側にいる我々は金星を(望遠鏡で)観察すると、金星の位置によって太陽光の当たり方が変わるため、金星の形が変化して見えます(図1参考)。この金星の満ち欠けは、地球に近いときほど細く、地球から遠ざかるほど満ち、さらに当然地球に近いときは見かけのサイズは大きく見え、遠いときほど小さく見えるという現象が起こります。かつてガリレオ・ガリレイは望遠鏡でこの金星の満ち欠けを観察し、これを地動説の証拠の一つとして考えたと言われています。

図2: 2017年3月11日の金星 (阿南市科学センター撮影)

上の写真は科学センターで3月11日に撮影した金星の様子です。内合が近いこともあり、とても細い状態で観察できました。ちなみに、金星の次の外合は 2018年1月9日となるので、また宵の明星として観察するには来年以降になりそうです。