
2025年7月1日、南米チリにある ATLAS という小惑星の衝突監視を行っている観測システム (ハワイ大学) が、人類史上3例目となる「恒星間天体」を発見しました。この天体は 3I/ATLAS と命名され、さらに彗星としての性質も併せ持つことから、C/2025 N1 という彗星名も持ちます (参考: MPEC 2025-N12)。天文学者の解析によれば、離心率 (e) は “6” というこれまでに無い異常に大きな数値を示し、このことから太陽系の外からやってきた天体であることが、強く語られています (参考: アストロアーツ社「史上3例目の恒星間天体、3I/アトラス彗星を発見」)。同種の天体の観測例は過去2例しかありませんので、かっこうの研究材料として、現在世界中の天文学者が注目しています。
阿南市科学センターでは四国最大の望遠鏡 (口径113cm) を使い、7月28日の晩に同天体の観測を行いました。明るさは約17等前後と見積もられ、望遠鏡を使っても肉眼では到底見えない明るさですが、天体用のカメラ (冷却CMOS) を使うことで、3I/ATLAS の輝きを写すことができました。上の写真の中央に点像で写っているのが 3I/ATLAS の姿です。星々の間をすりぬけるように移動しており、撮影した画像をタイムラプス (動画) 化すると、その動きがよくわかりました (日本時間22:27~23:53に撮影した計150枚のモノクロ化したデータを使用)。
最新の話題では、この天体は太陽系よりも年齢が古い可能性を指摘する研究も登場し、今後の進展から目が離せません!(参考: 「恒星間天体「3I/ATLAS」太陽系よりも古く70億年前に誕生の可能性 英天体専門家」)