2018年1月中旬21時頃の夜空(1月上旬であれば22時頃).くじら座のミラはどこに見えるかな?【作図: 阿南市科学センター】

くじら座といえば秋の代表的な星座の一つですが、冬場でも夜の早い時間帯であれば確認することができます。今回はこの星座で輝くミラという星に焦点をあててみることにしましょう。

ミラという名前は「不思議な」という意味があります。いったい何が不思議なのかというと、実は星の明るさが変化するのです。ミラは明るいときは2~3等星くらいで見えているのに、暗いときはなんと9~10等星くらいまで減光するため、肉眼では完全に見えなくなってしまいます。このような現象が起こることを初めて観測したのが、ファブリチウスという天文学者でした(16世紀後半)。なお、こういった明るさの変わる星を天文の世界では変光星 (variable star) と呼び、ミラは変光の様子やメカニズムから脈動型変光星とも呼ばれています。

極大期と極小期のミラの様子.(撮影: 阿南市科学センター)

さて、このミラは約332日(約11カ月)という周期で変光しています。前回ミラの明るさが極大になったのは2017年2月中旬頃だったので、次は2018年1月中旬頃になると考えられます。筆者が双眼鏡で確認したところ、現在(2017年12月下旬頃)ミラの明るさは4等星くらいの明るさでした。そのため年末年始から1月中旬にかけて観察をすれば、ミラの明るさが日に日に増してくる様子を楽しむことができるでしょう。もし晴れた日に夜空を見上げる機会があれば、ミラの明るさが変化していく様を是非チェックしてみてください。

ちなみにミラの変光周期に従えば、2018年は12月頃にもミラの極大期があると考えられます。ちょっとマニアックかもしれませんが、このときはクリスマスとあわせてミラを楽しめるのではないでしょうか (^^/