
2017年10月11日の夜、地球に接近中の小惑星 2012 TC4 の撮像観測を、四国最大の 113cm 望遠鏡で行いました。最接近は2017年10月12日14時42分頃(JST)、日本では昼間の時間なので、今回前日に観測を実施する運びになりました。
この小惑星は2012年10月4日にハワイのパンスターズ望遠鏡によって発見され、発見から約8日後には地球から約9万5千 km にまで接近し、当時研究者の間で話題を集めました。当時の観測から、太陽の周囲を約609日で一周し、大きさは20メートルくらいの小ぶりな小惑星だと考えられています (参考1)。
それから5年あまりの月日が流れて、今回 2012 TC4 は前回の接近よりも距離をつめ、約5万 km まで地球に近づきました。今回の接近は地球と月の距離(約38万km)の約8分の1に相当します(以前観測を行った 2014 JO25 は約180万kmまで接近)。ちなみに我々が11日23時頃に観測した時点では、およそ39万km にまで接近していました。
ところで予報に従えば(参考2)、最接近時は13等星くらいまで明るくなったようで、前日の観測では約15等の明るさで捉えることができました。さらに上に示したアニメーション画像をよく見て頂くと、移動していく小惑星の明るさが変わっており、おそらく小惑星の自転によって生じる変光が捉えられています。

最接近後は、どうやらすぐに暗くなってしまうようで、日本時間で12日15時には15等台、16時には20等台との予報でした。上の図のように、地球軌道を離れていくと、火星軌道の外側をグルっと周回してゆきます。なお次回、今回のように 2012 TC4 が月軌道の内側にまで接近するのは2050年頃のようです(参考3)。
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【追記】
徳島新聞 10月13日(木) 32 面に記事が掲載されました。